老腐人の友

きのうは疲れていたので休みましたが、そのぐらいにして細々と、でもあまり間を開けずにやっていけたらいいや、と思い始めました。

だいたい、100の質問や回さなくても良いバトンといった、10年ほど昔には沢山あったものはほぼなくなってしまってせっかく面白そうな質問を見つけても、こちらからお借りしました、のリンクへ飛ぶと「404」ばかりなのです。

もう思い出話でつなぐばかりなのか、あるいは腐女子に関連する言葉で何か書いていくぐらいしかないのか、という具合。

中学生になって、同じような趣味の仲間がいることがわかり、そのうちに友人たちのうち数人が、授業中に書いたネタ的な手紙を休み時間にくれて、というわけで私のほうでも休み時間に、やおい的ネタを投入した替え歌作りだとか、描けない絵をどうにか描いてみたり、変な小話みたいなものを書いたり頑張り始めました。

面白いところのないじぶんしかおもしろいとおもわないようなものを思いついた時には、とりあえず自分で読むノートに書くだけです。

そのうちに友人の一人が、交換日記をしよう、と言ってきました。
二人とも張り切って一回に数ページを書き、私はといえば5ページは書かねばならぬと思っている節があり、授業そっちのけでネタを考えていたものでした。

友人のほうでも、どうにか面白がって欲しいという気持ちであったのでしょう。彼女も最低3ページぐらいの気持ちで色々仕上げてくれました。
というわけで、私たち二人が書いたものを、他の友人たちが休み時間に回し読み、その時に得た感想でまた、同じものを広げたり違うものを考えたり、楽しく過ごしたものでした。

SNSなどない時代で、ワープロは、あったのかもしれないけれども文集はガリ版擦りだったような時代です。みんなで同じ話題で盛り上がる時にアナログな方法しかありませんでした。

何冊目まで出来上がったかよく覚えていないですけれど、何ページも書くので、すぐにノートの冊数は進んでいたはずです。

当時の私にとってそのノートは、萌えの昇華のためというよりは、友人たちに面白いと思ってもらえることに血道を上げるためにあるツールでした。なのでこのノートの中身は全て、やおいに関係のあることばかりでしたけれども、魂の部分が少々、当時の耽美とは関係がなかったかもしれません。

割合と深夜ラジオのノリのネタばかり書いていたので、耽美のふりをしつつもただの下ネタということが多かったような気がします。その時のノリだけで書いていたので、ほとんど内容を覚えていませんけれど、愉快だったし、友達の反応を見ながらさらにもっと面白がってもらおうと頑張っていたあの頃の情熱が、少々懐かしいです。

同人文化が大きくなっていったC翼の頃から同人文化を知ったのだとはいえ、田舎の女子中学生が手に出来る既成の萌えなど、本当に少なかったのが80年代後半頃でした。

当時私は、名前だけは知っていても『June』を本屋で探すこともしていなかったし、女子中学生には手の届きにくいものでもありました。

というわけで自然、小説の中のそういったものを探して読むことになります。
情報も、ネットなどない時代ですから、なんとなくのものを自分で集めていくしかありません。

というわけで、三島由紀夫の『仮面の告白』だとか、森鴎外の『ウィタセクスアリス』だとか、その娘の茉莉の書いた『恋人たちの森』だの、中上健次の『賛歌』、村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』、私がハンドルネームに登場人物の苗字を借りた『孤島の鬼』、稲垣足穂『少年愛の美学』といったものであったり、映画で見た『モーリス』は当時の友人が小説を買ってくれたのでそれを読み、あるいは軍人ものにハマって軍についての本を読んでみたり。トーマス・マンだのヘルマンヘッセだとか。

倒錯的なにおいを求め、特にそういう題材ではなくとも、江戸川乱歩はよく読みました。そのせいで自身の書くものが少々SM趣味みたいなのかもしれません。

そういえば、学生時代に授業で戦争について書くための資料として読んだドイツについての本で、ハンス・カロッサという方の書いた愛国心を持たせるための詩が紹介されていたのですが、ゲイ文学のガイドブックを買ってきたときに名前を見つけて、えらく不思議な気持ちになったものでした。

戦争ものと言えば、日本の話では加賀乙彦『帰らざる夏』は耽美です。今どきは、「暗いので注意！」とか書かれてしまう系なのですけれども。

「暗いので注意！」といえば、すでに文学からそういったものを探さずとも、かなり豊富にものが売られ始めるころかその直前辺りで友人に勧められて読んだ、『草の花』も美しい話でした。

他にも何かあるはずですが、明日も仕事で、そのあと金曜日まで働かねばならんので、この辺でおやすみなさい。

自然発生的と思われます。
クラスの仲の良かった男子たちの距離の近さに萌え、テレビの中の二人の関係性に萌え、というのが、小学校の高学年ごろにありまして、当時はまだ、BLという言葉もなければ、同人誌文化というものを田舎の子供が知るようなものでもなく、だから腐女子って、生まれつきの傾向というのはあるのだろうと思っています。
中学生になってオタクの友人と知り合い、同人誌を知り、沼にハマっていきました。



最初は11歳頃。それまで特に、同級生の男の子に対して恋心を抱くわけでもなく、すごくハマっている芸能人がいるわけでもなく、であったのに。
約35年。


少々古いのに、ここ三年程度の間で物凄くハマったのは、『進撃の巨人』。
普通の意味でも腐女子の意味でも物凄く面白い。

回さなくてよいバトンやりました

100Qどっとねっと様よりお借りしました。

ＢＬ・やおいが好きな人！！
1:名前を教えてください。	諸戸マイラです。
2:よかったら年齢か年代も教えてください。	アラフィフです。 精神年齢は14歳ぐらいかと思われます。一番始末に悪い。
3:ではでは、質問開始ー！	はーい！
4:ＢＬはボーイズラブ、じゃあＧＬとＮＬは？	ガールズラブ、ノンケラブ ノーマルラブってどこかいやな呼び方だと思っていたら、最近はこの呼び方があるのだというので、さっそく使ってみました。
5:ＢＬは薔薇、ＧＬは？	百合。 シモな話にはなるけれど、形状的には薔薇と百合は逆のような気がする。 美少年には紅い薔薇、美少女には白百合が似合うから、なのかしら？　それとも本来の性別とは逆の役割を担うほうがいるからなのかしら？ こういうことばかり言うから、友人にオッサンみたいだと言われるんだよねと思うけど、下品ってもう、生まれつきのものなのかしら。
6:ＢＬとやおい、どっちの響きが好き？	やおい。 BLという言葉が出来たときには、ちょっと今まで自分の好きだと思っていたものとは違う方向へ成長していったのだという衝撃を受けたものでした。 中島梓氏の『小説道場』最終回にもあるように、人口の増えた「その手の話」の好きな人々にウケる話は、Juneの主流であったはずのものとは違うものになっていて、最初は、BLと呼ばれるものだと私が認識した物語に対して、受け入れがたさを感じていたので。
7:じゃあ、ここからはＣＰについて！	はーい。 でもナマモノと半ナマは省きます。
8:好きなＣＰ、１０個挙げてみよう！	にしても、二次元もそうホイホイと書いてしまってよいのかという疑問。わりとナマモノと半ナマが多いので、10も書けないです。 マイナーどころとか、ちょっとしかハマらなかったものは省きます。 1：健×小次　 （同人誌を読んだ最初が、この人たちです。一時期、というか、かなり長らくこの人たちのことばかり考えてました） 2：インドラ×ガイ×シュラト （3Pではなくて真ん中がどっちもアリ。異世界で出会った上司的な立場よりももっと上な立場の中年のオッサンに弄ばれているのに、異世界では敵対してしまったかつての幼馴染には、記憶のないままに襲い掛かってしまうというのは美味しいな、という。でも別に、襲い受けでも構わなかったんではあります）　 3：御手洗×石岡 （新本格の推理小説の探偵と助手。友人たちと一緒に同人誌を6冊ぐらい出したので思い出深いです。しかしそれほどやおうシーンを書かなかった気が。とにかく書きたいものを書いて友達と一緒に同人誌を出してイベントに出る、という状況が楽しくて仕方がなくて、自分のその時にやりたかったものばかり書いていた気がする。タイムスリップとか、下手な叙述トリックとか、ハードボイルドもどきとか。なにげに、私、逆CPのほうが書きやすかったかもしれない、とかも思ってみたり） 4：カヲル×シンジ （1話しか出て来なかったのにこの破壊力ってなにかしらん、というね。14歳の男の子たちのやおいってそれほど興味があるわけではなく。でもカヲルくんが魅力的過ぎた。やおい的に考えたら、シンジ君という、あまりにも屈折した、というか、でもそうならざるを得ない子供を幸せにするためにいるはずなのに、最終的に自分を殺させてしまうって、もうそれだけでやおいだと思うの。同人誌も買ったし、評論集も買ったし。そのくせ映画版を未だにきちんと見ていないんだけど） 5：コナン×平次 （拘束しておもちゃ的なもので攻める屈辱系的な。時折、受けを滅茶苦茶に屈服させるような話を書きたくなるのはなぜなのだろう。単純に性癖かしら。この当時はまだ、やおいに選り取り見取りなキャラだらけ、という状況ではなかったのですが、それでも元に戻った新一との掛け算とか、キッドと新一とかのほうが多く売っていた記憶。それでもこの組み合わせの本も、それなりに手に入ったものでした。この辺りの表現を突き詰めて考えると、自分の中にある男女の恋愛にある男女の格差云々みたいな、ちょっと賢ぶったことが言えそうな気がしなくもないｗｗｗ） 6：明智警視総受け （誰と組み合わせるかを考えると難しかったものの、キャラ萌えありきで。当時はとにかく、好きなキャラは受けにする、出来ないのは嫌、というぐらいに受けにしたかったの。というか、彼に関しては総受け本がたくさん出ていたので困らなかったです） 7：糸鋸×御剣 （ええ、あのゲームの。いえね、成程×御剣でもいいんだけど、なぜかこちらにより萌える） 8：アバッキオ×ブチャラティ （ジョルブでも可能。ブチャラティ受けが見たかった。ちなみに7部のジョニー×ジャイロも。逆のほうが大手だしそれで全然かまわんです。そっちの同人誌のほうが持ってたかも） 9：L×月 （あれは腐女子が沸きそうな設定だったと思う。最後、受けが攻めを殺してしまうことを思えば、さらに耽美かもしれない） 10：エルヴィン×リヴァイ （流行りと知りながらなかなか原作を読まぬままにいたのだけれども、ちょっと興味を持って漫画を買ったらもう、まず話の面白さにハマって、その後どういうものか、コミックスを集めるより前にスピンオフを買ってしまい、これが腐心に豪速球を放ってきたので） 11：土方×銀時 （あまりにもハマって一時期二次創作サイト作ってました。腐女子としてでなくてもすごく好き。長谷川さんとか良いキャラだし、神楽ちゃん可愛いし） 11個書けたｗｗｗ
9:その中で、特に好きなのは？	一番最初にハマった健小次はもう、話を考えるとかの次元ではなく、原作関係なく、やおい同人誌のあの人たちはどこかで幸せに暮らしている、だから幸せ、というぐらいの感覚。 一番最近にハマったエルリに関しては、色々考えを巡らせるのが幸せ。どっちもすごく好きだけれど、突発的に、御剣受けと明智警視受けが大好きだと思ってます。
10:そのＣＰにしてほしいシチュエーションは？	これはもう、その時の気分です。
11:ここからはマニアック（エロ）質問いくよー！	はーい。 若い頃から友達に、エロトークがオッサンみたいだと言われるので、変なこと書いてたらすみません。せめてオバサンが良いのか、オッサンのほうがましなのか…。
12:『手首を縛って、無理やり』ってどう思う？	その昔やおいは、無理矢理やるところから始まることが多かったような気がするので、基本なのではないでしょうか。良く書いているような気がする。 というか、上にも書いたようにコ平にハマっていた時には、縛りありきの話として好きでしたｗｗｗ
13:媚薬・鎮痛剤とか使うのは、どう思う？	こいつはナマモノをやっている人ならば、使ってみたことがあるんでないかしら。 媚薬は、心だけは同性の誰かのことが一番好きだけど越えられぬ壁があるんだよね、というノンケがノンケと致すためには、とても便利アイテムです。 とりあえず壁を越えてみよう、というようなエロシーンは別に、即物的な、男向けAVのような展開でも問題ないと思います。まず壁を越えてみよう、というわけで。 鎮痛剤ってのは、やおい穴のない世界ということですか？
14:『暗い倉庫プレイ』『昼間の公園プレイ』どっちが萌える？	暗い倉庫かなぁ。幾つか書いたことがあるので。 公園は、夜の公園のほうが良いかな。昼間の公園って、男女よりも難易度が高いと思うんだけど、最後まで致すわけでなくだったら、昼の公園アリで。 話には聞く発展場って、昼間から満員御礼的な状況なのかしら？　だとしたら実は、後者の方が現実的な風景ということになるのかしら…
15:３Ｐでも、萌える？	総受け本だとか、本命攻めではない攻めにやられる受けだったら全然。 愉快に3Pでも、輪してやってくれても良いです。
16:『イク直前に寸止めばかりされる』ってどう思う？	これな。 男がこれやられたら、女よりもずっとイラつくんではないかしら。 女とは違うと思うけど、やおい本なら女の感じで良いんではないかとも思うし。波間をただよう的な。
17:『人前でイチャイチャ』ってどう思う？	これはノンケ同士が、ノンケ同士なのにもかかわらずやってたら価値があるのかも。 別にそう見せかけて本当にガチだったら、それはそれで美味しいけど。 腐女子ホイホイの釣り針でも大歓迎だという暮らしぶりだった私は、いわゆるラッキースケベ的に、イチャイチャを見せつけてもらったことが数回あります。
18:『シャワープレイ』ってどう思う？	シャワー浴びながらってこと？ 用意してこなかった、やおい穴の存在しない世界の受けに、攻めがシャワー浣腸してからいたすってこと？ まあ、どこを洗うにしても綺麗にしながらってことで良いんでないでしょうか。
19:『全裸プレイ』『半裸プレイ』どっちが萌える？	色っぽく着こなしてるワイシャツとか、素敵なスーツとか、恰好の良い制服とかだったら、半裸のほうが良いと思う。
20:『コスプレプレイ』ってどう思う？	男のやることではないと思うんだが、別に楽しけりゃいいじゃん、って場合もあるし。 ナースとか婦人警官とか、なんかそういうんでなくて、もっとオス臭いコスだったらいいんだろうか？ ヤングマンを元々歌ってた方たちのレコジャケみたいな。 やおいっぽくない気もするけど。
21:『ベッドプレイ』『お風呂プレイ』どっちが萌える？	ベッドは普通だろ、と思うけども、この二人が通常どこでやっているかによって、いつもやっていない場所のほうが二人の気持ちも萌えるんではないでしょうか。
22:潤滑油として『ローション』『フェラ』どっちが萌える？	ローションでいいです。そのほうがよく滑るんではないでしょうか。やおい穴ではないんですね、やっぱり。
23:『大人の玩具のみでイかされまくる』ってどう思う？	別にいいんでない？ 攻めがインポという可能性だってあるし。男は肉棒こそが快楽への道、とでも思っているようだけれど。 最近何かで読んだけれども、前立腺のさらにその先を刺激し続けると、男性って女性化してくるらしいです。やおいの場合は諸刃の刃な現実だねって気がしました。
24:『目隠し、監禁プレイ』ってどう思う？	割合と書いたことがある系列かもしれない。 SMとやおいは相性が良いと思うの。 ていうか、その昔『ラシャーヌ！』に出てくるミセス・ローゼンという女性が、魔力のある宝石で美少年たちを囲って、美少年同士を愛し合わせるという、ものすごく美味しい役回りに憧れたものです。 マジで女王様がノンケ同士を愛し合わさせるプレイというのがあるそうです。 昔、増刊号的に売っていた「ロマンJUNE」も、SMネタが多かった記憶。
25:『兄弟』『師弟』どっちが萌える？	師弟。 単純に、インセスト・タブーが苦手なのです。
26:『真夏にプレイ』『真冬にプレイ』どっちが萌える？	季節って関係あるのかしら？ 真夏は海のシャワー室、真冬は山小屋プレイみたいな？
27:『恋愛感情なしで性欲のみでヤル』ってどう思う？	総受けだったらあり。 その昔長編を書いた時に、まだ決まって好きな人がいないけれど、人から愛されるすべとして、特にゲイというわけでもなくビッチな受けが、性欲サルみたいなやつらに輪される話を書いた時に、受けのことを生き生きかけて楽しかったです。
28:服は『丁寧に脱がせる』『引き破って脱がせる』どっちが萌える？	その時の物語の筋の運びによる気がする。 その状況によっては、どっちの場合でも物凄く愛している感じにも、屈辱を与える感じにも書けると思うし。
29:一番萌えるシチュエーションを詳しく書いてみよう！	意外とエロではなく、そのシーンへ行く前とか、終えてからのシーンのほうが、萌えどころは多いと思うの。 そうしてそのあたりは、その時の筋運び次第だと思います。
30:最後に、この質問を作った人にメッセージをどうぞ！	楽しかったです。ありがとうございました!
質問 ： ＢＬ・やおいが好きな人！！ With 100Qどっとねっと