
様よりお借りいたしました。
4:コスプレネタ
やおい、というものの一番大切な部分は、『絶愛』の南條が、もしも泉が何に生まれてきていたとしても、たとえ机に生まれてきたのだとしたって、必ず見つけ出して愛することが出来る、みたいなことを言った、あの感情なのだと思っていて、そんなときにコスプレネタというのは、エッチをしたい二人であったり、既にそこそこ馴染んだエッチをしている二人が新鮮味を求めてすることというイメージがあるので、対極にあるのではなかろうか、という気持ちがしてしまいます。
そうして、女性の格好をさせるというのでなければ、男性はそれほどバリエーションがないような気がする、コスプレネタ。いやでも、軍服、白衣、水着、みたいなことなのか?
とはいえ何度も書いているように、かなりナマモノに偏った腐女子人生ではあるので、そうなれば女装をさせてのプレイというものが、それほど困らずに、コスプレエッチを描きやすいんではあるので、これは長い腐女子歴の中で友人へあてて書いたことはありました。
結局、関係性や絆の部分を書きたいと思い、そこに重点を置こうと書いてみたところで、誰かにいつか見せてみようとか、自分の中で一旦消化してその人をモデルとした別人の話として書き直そう、などと思っていれば、やはりエッチシーンこそエンターテイメントなのであります。
それに、ブロマンスを書きたいだけであるのだったら、やおいだBLだといった者にハマる必要なんかないのであって、二人が友情以上のもので結ばれている関係であるという確証のためには、エッチが絶対的に必要なのです。
別段、世界で一番に強い絆なんですよ、でもいいはずなのだけれども、そうなれば異性のパートナーが、その絆と同等かそれ以上のものとして横に並んできてしまう可能性が非常に高いので、それではいけません、やっぱり二人はその辺りも全部二人でやっていて下さい、となれば、二次元でもナマモノでも、その絆よりも大きかったり比べることは難しいぐらい大事なものなんか持ってほしくないんです、ということになります。
しかしナマモノのやおいを描こうという時にやおいシーンを書こうという時に、そもそもノンケのはずのひとたちをノンケではない関係にすることは難しくて、女装と媚薬って、ナマモノ同人を買ってきた時によく目にするよね、って思います。
なんというか、非常に品のないことを書くとしたら、ここまで長らく腐女子で居て、その大半をナマモノの人として過ごしていてさえ、いやいややっぱり、男としてはアレを、出すためのソコに収めるよりは、女の真ん中のソッチへ収めるほうが気持ちいいよね、面倒な処理もいらないし、ということをどうしても頭の片隅で考えてしまいます。
生きている人間にやおい穴があったら、それほど主従関係が重要でない現代であっても戦国時代のような勢いで男色もアリになるんでないかと思っていて、女と付き合っているくせに後ろにさせて欲しいとかいう男は、避妊のためであるか、実のところ締りがきついのならばどこでもいいんだろうから、なんだっていいんだろうね、って思うんです。
コスプレ趣味とはまた違う、服を着せたままの女のパンツをチョイとズラしてやったって満足な男、みたいな。
実際、アナルと女の良さの両方を兼ね備えているはずのやおい穴があったら、男色のハードルはうんと下がると思うの。
乳首が違う件とか、色々越えねばならぬ部分はあるのかもしれんものの、結局、入れて出すことが男にとって大きな部分だろうし。
なんつーかね、そういうことを考えたときに越えられない壁にワンクッションを置くための女装。
全然、壁を越えられるほどのものにならん気がするんではあるよと、どノンケでやおい、というのを長くやってくると思うけどもね。
結局、何を書きたいんだって感じだけれども、女体化はイヤだけど、そうしてそれほど二次元で女装ネタをやらんほうではあるけれど、ナマモノの時には苦肉の策になると、そんなにならないのに思います、ということで。