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老腐人の友

スキルもなければ趣味の幅も狭いけれど 35年以上腐っているアラフィフ腐女子です。

本日の老腐女子:14 天使・悪魔ネタ

金曜日はどうも、蓄積した疲れのせいでアップできないのではないかしら、というぐらい、毎週書いていませんが、今回もまたお借りしたお題でエッセイみたいなものを書きます。

 様よりお借りいたしました。

2:天使・悪魔ネタ

なんと、このジャンルを知らなかったのでググるところから始めましたが、悪魔×天使のことを言うんだそうで。

あまりに異世界ものに手を出していないので、今一つその設定を好きだと思いそうなのかも分からないのだけれど、それ以前に実のところ、子供時代に親の趣味で少々聖書の勉強をさせられたりしていたので、天使を汚すことに対してあまり好感情を持つことが出来ないという、真面目か!みたいな答えになってしまいます。

しかしながら今まで私が書いてきたものは、割合と聖書の一節を出してきたり、牧師だった男が出てきたリ、聖書を曲解する男が出てきたリ、聖書の禁ずるところの同性愛者であることを語らっていたり、ということが多くて、これは私の中のどこかで、聖なるものへの冒涜にエロてぃすずむを感じるからではなかろうかと思うのですけれども、以前に、そういうヘキが存在するというのをどこかで目にしたものの、今探しても見つけられないので、はっきりした言葉ではお伝え出来ませんけれども、であるのだから、無垢な人が悪魔のような人間に誘惑をされて落ちていく、というのはまあ、案外嫌いではないのかもしれません。

しかし。
天使と悪魔、となってしまうともう、今の私にキリスト教徒的要素は一切なく、初詣に行ってお守りを買う方がしっくりくるので、そこは、天使的な人、悪魔的な人、でなければちょっと受け入れがたいかな、と思わなくもないのだけれども、どうして受け入れがたいのかな、と考えたときに、天使が悪魔を誘惑して攻めることなど、天使である限りあり得ないけれども、天使的な人が、男には時に存在する、少なくとも女性よりは目にしたことがあるような、人格者なのに性的な部分だけ普通ではない人、というのを天使的な人のほうへ据えて攻めにして、周りは悪魔的だと思っているハチャメチャな人間である癖に根っこに真面目な部分を持つような人を受けに据えるほうが、多分私の好みに合うな、というのもあるような気がします。

エログロナンセンスという言葉が、やま無しおち無しいみ無しという意味でのやおいと、かなりイコールに結ぶことが出来ると思っていて、JuneやBlの作品で、例えばエロスが一番の主題になっている話というものも、今どきはもっと女性の性というものについても絡んでくるからなのか、多いですけれども、そうしてエロスを扱う話であるからには、思想的なところに関わらずエロシーンだらけであったってそれは構わないわけですけれども、そこにあるエロスは男女で会ったのならば、阿部定の愛のような狂気を孕んでいるということが、本当にグロいシーンが出て来なくとも必要なんだと思っていて、ナンセンスはまあ、腐女子、という言葉と同様の自虐的なものということで。

以前に私的な腐女子論を書いた時にも、割合と熱心に、阿部定事件は耽美ものに通じるのだとかいう話を書いていたんでしたが、普通に考えたら髪の毛とか爪とか、あるいは焼いた後の骨とかでなければ、確実に腐って、愛した人のグロテスクな部分を突き付けられてしまうんだけれども、そこをそのままに書いたとしてもなお、どこまでもその相手を愛するという精神、みたいな感じがしなくもなくて、普通に考えて、そこそこ長続きする付き合いというものは、当初と同じテンションで愛してますーってことはないはずで、中にはずーっと愛してますーって人もいるのかもしれないけれども、もっとおだやかな時間を共有していく仲間になっていき、時折昔に戻ろう、というような形が普通だと思うのですが、そこを、ずーっと二人とも同じテンションで好きで好きで愛していて、二人だけの閉じられた世界こそを目指していく、というのが、少なくともやおいとか耽美なのだと思っていて、そんなときに、あまりにも無垢な人が悪い人に誘惑されて好き合って染められて、というのは、いまいちそそらない設定だな、という気がします。

であるのならば、ここはもう、受け攻めがどっちでも構わないですけれども、天使のようにできた人なのに性的な部分であるとか、倫理観の一部が悪魔的なひとちお、悪魔のようだと思われる人であるけれども、性格の一部が異常にまじめである、という二人で話を考えるほうが、聖なるものへの冒涜に似たものを感じられる気がします。

この場合、どっちがどっちでも、人間であるとなれば、突出して良い部分と突出して悪い部分があったところで、絶対的に、ということもないわけだし、どちらを受けにして考えても面白い気がするのですけれども、どうなのでしょうね。

多分、悪魔攻め天使受けと聞いた時に、昔の少女漫画で不良少年に誘惑される無垢な少女とか、無垢な少女が大人の階段を上る時に、悪魔とは言わぬものの誘惑者に愛を捧げるとか、そういう匂いがするので、あまり好かないという気がするというのもあるのでしょうけれど。




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